ある女の子は都会のクリスマスイルミネーションを彼と一緒に見たい、と考えていました。

ちょうど十一月に入ったころ、彼に「どんなクリスマスデートがしたい?」と聞かれて「ずっと、何もない田舎で育ってきたから綺麗なイルミネーションが見たいな」とリクエストしたのでした。

「よっしゃ。

まかせておいて」と意気込む彼氏。

彼女も大喜びでした。

そして、クリスマスの日。

夕方に待ち合わせした彼女と彼。

さっそくイルミネーションを見に行くのかと思ったら、彼が歩き出す方向が正反対。

「大丈夫だからそう笑顔で答える彼についていきました。

彼が立ち止まった場所を見て、彼女はびっくり。

なんと高級ホテルでした。

「実はここを予約したんだ」そう自慢げに言う彼に彼女はだいぶガッカリしていました。

直接、目の前でイルミネーションを見たかったのです。

しかし、彼の立場も考えてホテルの中に入る彼女。

まぁ、イルミネーションが見れるならいいか、という気分にまで落ち着いていました。

しかし、窓から景色を見て、またもやびっくり。

建物の影になっていて、ほんのちょっとだけイルミネーションが見えるだけ。

彼と彼女の願いを同時に行おうとして彼氏の願いの比重が大きくなってしまったデートでした。